
エレベーターのワイヤーロープは、人が乗降するかごを吊っている重要な部品です。
では、そのワイヤーロープに”錆(さび)”が発見された場合は、どうすればいいでしょうか?
錆びたまま使用していると・・・
もし、ワイヤーロープが錆びた状態のまま使用していると、破断する可能性があります。そのため、エレベーターの定期検査・保守点検などで「交換が必要」と指摘された場合は、ワイヤーロープ交換など、早急な対応が必要です。
交換の判断基準
エレベーターのワイヤーロープが錆びたとき、交換が必要かどうか、その判断基準について解説します。
交換の判断基準については、「平成20年国土交通省告示第283号」に記載されています。これは、エレベーターの定期検査を実施するための検査項目、検査方法および判断基準をまとめているものです。
平成20年国土交通省告示第283号の内容
“エレベーターのワイヤーロープが錆びたときの交換基準”については、「錆び及び錆びた摩耗粉の状況」の項目に記載されているので、見ていきましょう。
エレベーターのワイヤーロープ「錆び及び錆びた摩耗粉の状況」の項目
次に掲げる基準(以下「遊戯施設錆及び錆びた摩耗粉要是正判定基準」という。)のいずれかに該当すること。
- 錆びた摩耗粉が多量に付着し、素線の状況が確認できないこと。
- 表面に点状の腐食が多数生じていること。
- 錆びた摩耗粉により谷部が赤錆色に見える部分の直径が綱車にかからない部分の直径と比較して94%未満であること。
- 錆びた摩耗粉により谷部が赤錆色に見える部分の1構成より1ピッチ内の素線切れが2本を超えていること。
つまり、上記の条件に当てはまるとき、エレベーターのワイヤーロープの交換等(要是正)が必要となります。
荷物用リフトについて
荷物用リフト(簡易リフト)においても、ワイヤーロープが錆びたときは、専門技術者の判断によって交換が必要となります。
もし、商品運搬中に、ワイヤーロープが破断すると、商品の破損につながり、復旧にも時間がかかる可能性があります。
全国対応、現地調査・診断は無料!
昇降機・エレベーターのメンテナンス・保守点検に関するご質問(安全面・法律・価格)等、お気軽にご連絡ください。
当社スタッフがお客様の昇降機(エレベーター・簡易リフト・小荷物専用昇降機)の状況(使用年数、故障箇所、不具合)等を伺い、必要であればリニューアル・部品交換も視野に入れた最善策をご提案いたします。
アイニチは、仙台・千葉・埼玉・東京・神奈川・名古屋・大阪・岡山・福岡の全国9箇所の拠点だけでなく、
専門会社とパートナーシップを結び、全国すべての都道府県をカバーしています。(一部離島を除く)
全国どこでも迅速な対応が可能です。