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豆知識

投稿日 2023/11/20
更新日 2024/10/25

地震や停電などでエレベーターに閉じ込められたときの4つの対処法

エレベーターに閉じ込められた時の4つの対処法

エレベーターに乗っているとき、突然の地震停電で閉じ込められてしまった経験はありますか?
そんな経験をした人は、誰しも恐怖不安を感じたはずです。

「もしかして、脱出できないんじゃないか」
救助が来るまで、何時間もかかるんじゃないか」

そういった不安に駆られ、パニックに陥ってしまう人もいるでしょう。
しかし、パニックに陥ると、冷静な判断ができなくなり、かえって危険につながる可能性があります。

そこで、今回はエレベーターに閉じ込められた経験をした人や、不安を感じている人に、パニックにならないための対処法をご紹介します。

地震や停電によりエレベーターに閉じ込められてしまった時の4つの対処法

地震停電などでエレベーターが停止し、閉じ込められてしまうことは、誰にでも起こり得る可能性があります。
そのような事態では、パニックに陥らず冷静な判断ができることがとても重要です。

ここでは、地震や停電でエレベーターに閉じ込められた時の4つの対処法をご紹介していきます。

1.行き先階ボタンをすべて押す

エレベーターに閉じ込められた場合、まずは行き先階ボタンをすべて押しましょう。
そうすることで、エレベーターが自動的に最寄りの階まで移動してくれる可能性があります。

2.非常用インターホンを利用する

行き先階ボタンを押しても動かない場合、非常用インターホンを利用しましょう。
非常用インターホンから、エレベーター会社や消防署に連絡することができます。

3.非常用グッズを確認する

エレベーターには、非常用の懐中電灯や非常食などが備え付けられている場合があります。
非常用グッズを確認して、必要なものを利用しましょう。

4.楽な姿勢で救助を待つ

救助が来るまで、楽な姿勢で待機しましょう。
長時間閉じ込められる可能性もあるので、体調に気をつけて過ごしましょう。

以上の対処法を覚えておくことで、もしもの時に冷静に対応することができます。
今回ご紹介した対処法を参考に、いざという時に備えておきましょう。

エレベーターに閉じ込められた際によくある質問

Q:落下しない?

エレベーターは、複数の安全装置によって落下を防止するように設計されています。
そのため、エレベーターの故障や地震などで急停止した場合でも落下する可能性はほとんどありません。
ですが、もし万が一落下した場合は、エレベーターの中央に仰向けになることで、地面にぶつかった瞬間の衝撃を体全体に分散させ、即死を免れる可能性があります。

Q:地震が発生したらどうなる?

2009年9月以降に新設されたエレベーターには、地震時完成運転装置の設置が義務付けられています。
地震時完成運転装置とは、地震が発生した時に、エレベーターを最寄りの階に停止させる装置です。この装置は、エレベーター内に設置されている地震感知器によって作動します。
地震の揺れが一定の基準を超えると、装置が作動して、エレベーターは最寄りの階に停止します。
ただし、地震の揺れがあまりにも激しい場合や、エレベーターがすでに停止している場合などには、装置が作動しない場合もあります。

Q:ドアを開けて脱出を試みても大丈夫?

エレベーターに閉じ込められた際、無理矢理ドアを開けるのは絶対にNGです。
開いたドアの隙間からの転落や突然エレベーターが動き出す場合もあり大変危険です。

Q:天井は開く?

エレベーターの天井は通常、開きません。安全のためにしっかりと閉じられています。
開けようとすると、危険を伴いますので絶対に試さないようにしましょう。

Q:酸欠にならない?

エレベーター内は完全に密閉されているわけではなく、空気の流通があります。
そのため、閉じ込められた状態でも酸欠になることはありません。

Q:救助されるまでの時間は?

エレベーターに閉じ込められた場合、救助されるまでの時間は様々です。
具体的な時間は状況や救助隊の到着速度によりますが、通常は数分から数十分程度です。
ただし、大規模な地震が発生した場合は数時間に及ぶケースもあります。
例えば、2018年6月の大阪府北部地震では、6万6000台のエレベーターが停止し、閉じ込めは339件発生しています。その際、救助されるまでの時間は、平均80分で、最大で5時間以上かかった場合もありました。

Q:復旧するまでになぜ時間がかかる?

エレベーターが停止した場合、専門の技術者が現場に行き、安全を確認しなければ運転を再開できません。
また、大規模な地震が発生した場合など、交通機関通信回線などの混乱により、エレベーターの復旧には時間がかかることがあります。
さらに、作業員の到着遅れ情報伝達遅れも復旧時間に影響を与えます。
これらの要因が組み合わさることで、エレベーターの復旧には時間がかかることがあります。

エレベーター内にあると助かる非常用グッズ

非常用グッズ

地震や停電などで、エレベーターが停止し、閉じ込められてしまうことがあります。
そんな時、救助されるまでの時間は、状況によって大きく異なります。
そのため、ビルやマンションの管理者の方は、非常用グッズを用意しておくことが望ましいでしょう。

そこで、今回はエレベーターに閉じ込められた時に備えて、用意しておきたい非常用グッズについてご紹介します。

  • 非常用飲料水
    長時間閉じ込められると脱水症状を起こす可能性があります。
    そのため、非常用の飲料水があると安心です。
  • 非常用食糧
    エネルギー補給のために、非常用の食糧も必要です。
  • トイレキット
    長時間閉じ込められるとトイレの必要が出てきます。
    そのため、簡易トイレキットがあると便利です。
  • 懐中電灯
    停電時には照明が必要です。
  • ティッシュ、ブランケット、消臭スプレー
    衛生面を考慮し、快適性を保つためにもこれらのアイテムがあると便利です。

これらの非常用グッズは、エレベーター内に設置するだけでなく、定期的な点検・補充が必要です。
あらかじめ対策をしておくことにより、利用者がいざという時に慌てずに行動できるようにしておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここまでエレベーターに閉じ込められた際の対処法について詳しく解説してきました。
今回の記事で書いた情報を覚えておくことで、もしもの時に冷静に対応することができます。

さらに、エレベーターの安全性メンテナンスについて学びたい方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
あなたの知識が、あなた自身や周りの人々の安全につながることでしょう。

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