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豆知識

投稿日 2024/01/11
更新日 2024/01/18

エレベーターの安全装置とは?事故の事例と事前対策をご紹介

エレベーターの安全装置

エレベーターは、私たちの生活に欠かせない乗り物です。
高層ビルやマンション、商業施設など、さまざまな場所で使用されています。

しかし、そのエレベーターにどのような安全装置が設置されているのか、具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか。
また、その安全装置がどのように働き、事故を防ぐのか。

この記事ではエレベーターの安全装置について詳しく解説します。

エレベーターの安全装置について

エレベーターの安全装置とは、エレベーターの運転中に何か問題が発生した場合に安全を確保するための装置です。
安全装置には、戸開走行保護装置(UCMP)地震時管制運転装置非常止め装置の大まかに分けて3種類があります。
ここからは、それぞれの安全装置の特徴について詳しく見ていきましょう。

戸開走行保護装置(UCMP)

戸開走行保護装置(UCMP)とは、エレベーターの扉が完全に閉まっていない状態で、かごが動き出そうとすると、自動的に停止させる装置です。
この装置は、エレベーターの扉が開いたままで動き出した場合、乗客が挟まれるなどの事故を防ぐために設けられています。

地震時管制運転装置

地震時管制運転装置とは、地震が発生した際に、エレベーターを安全な階に停止させる装置です。
この装置は、地震の揺れを感知すると、自動的にエレベーターの制御を停止し、かごを最寄りの階に停止させます。
これにより、地震発生時にエレベーター内の閉じ込めを防ぎ、安全に避難することができます。

非常止め装置

非常止め装置は、エレベーターが異常な速度で動いた場合やロープが切れた場合などに、エレベーターを停止させる装置です。

非常止め装置には、以下の3つの種類があります。

早ぎき式

早ぎき式の非常止め装置は、エレベーターが異常な速度で動いた場合に、すぐにエレベーターを停止させる特徴があります。

次第ぎき式

次第ぎき式の非常止め装置は、エレベーターを徐々に停止させる特徴があります。
徐々に速度が落ちる分、カゴへの衝撃が抑えられます。

スラックロープ式

スラックロープ式の非常止め装置は、エレベーターのロープが緩んだ場合に作動します。
この装置は、エレベーターのロープが切れた場合でも、エレベーターが落下するのを防ぎます。

エレベーターで発生した事故の事例

ここまでは安全装置について説明してきましたが、実際エレベーターの事故はどのようにして起きているのでしょうか。
ここからは、過去に発生した事故の事例をいくつか見ていきましょう。

事例1 かごの落下、急上昇、急停止等に伴う事故

男性3名が8Fに上がるため1Fからエレベーターに乗り、2F付近まで上昇した後突然停止し、激しく揺れてかごが降下。その後8Fまで上昇し停止。20秒ほど扉が開かず、しばらくの間閉じ込められた。

事例2 かごと乗場の床・天井との挟まれ

女性が1階からエレベーターに乗り、4階で降りようとしたところ、扉が開いたまま下降し、乗っていた女性は腰部を挟まれ、骨盤を骨折した。

12Fのエレベーター出入口で、男性がエレベーターから降りようとしたところ、扉が開いたままエレベーターが上昇。乗降口の上枠とかごの床部分の間に挟まれ死亡。

事例3 戸の開閉による挟まれ・巻き込まれ

警察官2名と容疑者が先にエレベーターに乗り込み、護送していた女性職員が乗り込む前に扉が閉まりかごは動き出した。女性職員は容疑者の腰ひもを左手に巻き付けていたため強く引っ張られ、左手の甲から先を切断した。

事例4 つまずき・転倒

エレベーターが床面より約40㎝上で停止し扉が開き、降りようとした住民女性が足を踏み外して転倒した。同乗していた男性は6Fのボタンを押していたため、かごはそのまま上昇したが6Fで停止せず、7Fの停止位置より約50㎝上方で急停止した。

エレベーターの事故を防ぐ事前対策

エレベーターの事故を防ぐ事前対策

エレベーターは私たちの生活に欠かせない存在ですが、時にこのような重大な事故を引き起こす可能性もあります。
しかし、適切な事前対策を講じることで、これらの事故は防ぐことが可能です。
ここからは、事故を未然に防ぐ事前対策を見ていきましょう。

定期点検・メンテナンス

エレベーターの事故やトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスが最も重要です。
エレベーターの管理者は、法定により年1回の検査を行うほか、月1回程度の保守点検も必要とされています。
これらの点検は、専門家の知識と技術を活用してエレベーターの状態を定期的にチェックし、事故を引き起こす可能性のある要素を取り除くことが義務付けられています。

セーフティーシューの設置

エレベーターでの事故防止には、「セーフティーシュー」の設置が重要な役割を果たします。
セーフティーシューとは、エレベーターのドアに取り付けられる安全装置のことです。
ドアに人や荷物が挟まれるのを感知して、ドアが閉まらないように制御します。

エレベーターに乗ろうとした際、ドアが閉まる寸前で体や荷物がドアに挟まれてしまった経験はありませんか?
その時、自動的にドアが開いたのは、セーフティーシューが物体を検知し、ドアの閉鎖を防いだからです。

戸開走行保護装置(UCMP)の設置

エレベーターには、かごと乗り場の扉が開いたままで動き出したり、かごが停止位置からずれたりした場合に、自動的に停止して人を挟むのを防ぐ「戸開走行保護装置(UCMP)」の設置が義務付けられています。

この装置は、かごの下部に設置されたセンサーで、かごと乗り場の扉の開き具合や、かごの位置を検知します。
もし、扉が開いたままでかごが動き出したり、かごが停止位置からずれたりした場合、センサーが異常を感知して、自動的にブレーキをかけて停止させます。

地震時管制運転装置の設置

地震時制御運行装置の設置により、地震の初期微動(P波)を検知し、本震(S波)が来る前にエレベーターを最も近い階に停止させることができます。
これにより、地震によるエレベーター内での閉じ込めを防止し、安全に避難することができます。

以上のような事前対策を講じることで、エレベーターの事故は大幅に減らすことが可能です。

まとめ

この記事では、エレベーターの安全装置、過去に発生した事故事例、事前対策について詳しく解説しました。
エレベーターには様々な安全装置が設置されており、トラブルが起こった際は、これらの装置が作動し、利用者を身の危険から守ってくれます。

エレベーターの安全は、私たちの生活に直結しています。
そのため、エレベーターの安全装置の存在とその重要性を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

エレベーターの動作が気になる方や安全装置の設置を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたに最適なプランをご提案いたします。

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