豆知識
荷物用エレベーター(リフト)の扉を開いて、中に荷物を入れようとするときに、「かご(荷台)」がなくて、転落する事故は意外と多い。
実際に、どのような転落事故があったのか。
国土交通省「昇降機等における最近の主な事故事例」を見てみましょう。
・荷物用エレベーターで、1階にエレベーターが停止していた際、2階にエレベーターかごがあると思い込んだ被害者が、乗場の手動扉を開けようとしたところ、扉が開いてしまい、誤って昇降路内かご上に転落し負傷した。
・工場2階で荷物リフトに食品を積み込むため、リフトのシャッターを開けたところ、エレベーターのかごが2階に無いことに気がつかず、誤って1階に転落した。
いずれも、扉を手で開いたとき、あるはずの”かご”がなかったことが原因となっています。
また、人が乗ることのできない「荷物用リフト」であっても、台車と一緒に転落するケースが多いようです。
目次
これらの転落事故の原因は、”外扉ロック装置の故障・不具合”が考えられます。
外扉ロック装置とは、何でしょうか?
普通、荷物用エレベーターや簡易リフトには、かごが到着していないときに、扉をロックする働きのある「外扉ロック装置」という安全装置が付いています。
▲簡易リフトの外扉ロック装置
つまり、この外扉ロック装置が働いている限り、かごが到着していない状態で扉が開くことはないはずなのです。
それにもかかわらず、「かごの未到着時に扉が開いた」のは、外扉ロック装置が作動しなかったことが原因と考えられます。
外扉ロック装置を含めて、エレベーター・リフトの部品は消耗品です。
当然、長い期間使っていると、摩耗・経年劣化により不具合が発生する可能性が高くなります。
人は、習慣を身につけると、ほぼ無意識に同じ行動をします。
エレベーターの転落事故も、「扉が開いたら、かごがあるから、荷物を搬入しよう」という習慣が引き起こしたものです。
だから、「扉を開いたら、かごがあるかチェックしましょう」といくら注意を促しても、事故を防ぐのは難しいでしょう。
エレベーター・リフトの転落事故を防ぐには、専門知識を持った人によるメンテナンス・保守点検が重要なのです。
当社スタッフがお客様の昇降機(エレベーター・簡易リフト・小荷物専用昇降機)の状況(使用年数、故障箇所、不具合)等を伺い、必要であればリニューアル・部品交換も視野に入れた最善策をご提案いたします。
アイニチは、仙台・千葉・埼玉・東京・神奈川・名古屋・大阪・岡山・福岡の全国9箇所の拠点だけでなく、専門会社とパートナーシップを結び、全国すべての都道府県をカバーしています。(一部離島を除く)全国どこでも迅速な対応が可能です。
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